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Gokigen.com

伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

「異世界居酒屋「のぶ」」感想

表紙を見て物語の設定が面白そうだったので買ってしまいました。 パッケージ買い。

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短編集のような構成になっているので、時間がない人でも区切って読みやすいと思います。一話ごとに物語が進んでいきます。

 

居酒屋の入口が異世界と繋がっているというファンタジーな設定です。異世界は中世ヨーロッパ風ですね。そこの住人である衛兵、貴族、聖職者、職人といった人々がこの居酒屋に通っていきます。生ビールがトリアエズナマという名前で呼ばれています。

 

普段の日常にありふれたものでも、違う世界から見ると価値のあるものとして捉えられるという現象を小説の中でうまく表現されているの思いました。現実で例えるなら、外国人から見た日本とか、一歩外に出て海外から見える日本の良さ、みたいなことです。それを異世界というファンタジーの視点にすることで、小説としてのいい味になっているように思います。

 

なぜかわからないけれど、異世界の住人が日本の居酒屋料理の良さに驚いたり喜んだりしてくれることが、あたかも自分が褒められたように感じてしまうのはなぜでしょうか。日本人全体を褒めている意味があってそう感じてしまうのでしょうか。

 

人間が全く知らないものに出会ったときの感動がうまく表現されていると思います。初めて食べる料理への感動が、なぜか共感できてしまう不思議な感覚があります。

 

これで完結ではなく、4巻まであるようです。これは文庫版ですが、続きはハードカバーのようです。この一冊だけでもうまくまとまっている感じがしますが、続きを読みたい気もしています。続きの本屋で見つけたら買ってみます。

 

異世界居酒屋「のぶ」 (宝島社文庫)