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伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

「「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ」を読んでみた

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本書は第二次世界大戦の日本軍を題材に、日本人が陥りやすい失敗についてまとめた一冊。「失敗の本質」というもとネタ自体は文庫であるのですが文章が難しいので、わかりやすく解説したのが本書ということです。

旧日本軍と戦後の大企業の類似点を挙げて、日本人の性質についてわかりやすく書かれています。日本人であれば読んでおいて損はないと思います。自分のことや自分の組織の特徴は、中にいる間は理解しにくいと思います。以下ポイントまとめ。

・戦略が曖昧
戦術で勝利しても戦略が上手くいっていなければ最終的に勝てない。成功を分析してその要因を整理できていないために、過去の成功体験に固執してしまう。
・変化に弱い
型を伝承する文化があるのでイノベーションでルール自体が変わるとついていけない。売れないのは努力が足りないからだ、というように精神論で部下のせいにしがちで根本的原因を追求しない。
・イノベーションの芽をつぶす文化
型を重視するので変革をネガティブに捉えがちで保身に走って排除しようとする。
・不適切な人事
出世競争ばかりで本当に能力のある人が抜擢されない。やる気などの精神論を評価しがち。無能な上司には何を言っても無駄と諦めさせてしまう。悪い報告をしてくれた部下の評価を下げてしまって良い報告しかしなくなる。
・空気で決めてしまう
自分の合理的な判断ではなく、周りの空気で白を黒に変えてしまう。部分的正論や過去の成功を全体に当てはめてしまい、悪くなっても撤退できない。

 

全体的な特徴としては以上のようなことがあったようですが、個人としてかなり優秀な人ももちろんいたようです。要所要所で重要な作戦を成し遂げた方は、このようなことをしっかり認識しておられたのではないでしょうか。ですが国全体としてはそういう優秀な人を活かしきれなかったということでしょう。

本書の内容は、日系の会社で仕事をしていた経験がある人ならかなり当てはまる部分があるのではないでしょうか。自分としても有益な一冊だと思いました。日本人が作る組織は大なり小なりこういった傾向があるのは事実だと思います。良し悪しを理解してて解決方法を理解していれば良い組織をつくることができるのではないでしょうか。

「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ