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Gokigen.com

伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

「のうりん」感想

「のうりん」感想

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県立田茂農林高校―通称『のうりん』。ぼくの名前は畑耕作。ここ『のうりん』に通う、ちょっぴりアイドルオタクな高校生だ。そんなぼくの通う学校に転校してきたのは、憧れの超人気アイドル草壁ゆかたん…!?方言幼馴染、メガネ美少年、ラブリー小動物、巨乳少女!妄想系女教師!パンツ!足フェチ!そして、謎の転校生…ここには青春の全てがあるッ!!奇才・白鳥士郎が送る農業学園ラブコメディー!今、収穫の秋。

農業高校という舞台だけどパロディ満載ほぼ下ネタの小説。男性向けだと思います。イラストが可愛い。ギャグもありマジメも少しありで続きが読みたくなっています。内容と絵が原因なのか、本棚に置くのを躊躇してしまってカバンの中にしまっています。ブックカバーは必須でした。実際に農業高校に取材をしているようなので背景がしっかりしていて入り込みやすかったです。それと、本書のようなハイテンションな文章を書ける人は同じようにハイテンションな人なのか気になります。

「のうりん 2」感想

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 あたしの名前は中沢農。ここ県立田茂農林高校―『のうりん』で普通に農業やっとったんやけど…どえらーことになってまった!ほれとゆーのも、幼馴染みのコーサクを狙う転校生が!おまけに最強の刺客『四天農』まで動き出ーたもんでさあ大変!バイオ鈴木!ウッドマン林太郎!ローズ花園!マネー金上!そして…ボイン良田ッ!!あれ!?五人おるよ!?ままええわ、みんなまとめてかかって来やあ!コーたんのマッシュルームを最初に収穫するのは、このあたしなんやから!!大暴走農業学園ラブコメ第2弾!見よ!農場は紅く萌えているっ。

キャラの濃い他クラスのメンバーも登場して学校生活が進んでいきました。1巻から続くギャグも定番化してきてスラスラ笑いながら読めました。本書でたまに語られる農業観が高校生とは思えないくらいしっかりしていて勉強になっています。そして最後はヒロインである林檎がどうして転校してきたのかについても明らかになりました。面白くて次巻も期待。

「のうりん 3」感想

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どもどもー、でへへ~、とうとう先生が表紙になっちゃったよー?ここ『のうりん』は、岐阜県にある農業高校。普通科にはない楽しい学科がい~っぱい。その中でも、私、ベッキー先生が担任をしてる2年A組は毎日が大騒動!男子生徒が先生を巡ってケンカしたり、調理実習では男子生徒が料理より先生を食べたがったり…ダメよみんな!ケンカはダメ!!そんなある日、素敵な男性が先生を訪ねて来たの。も、もしかしてこの人は…過真鳥くん、先生のこと「お母さん」って呼んで!!四十歳が表紙を飾る掟破りの農業高校ラブコメ第3弾!悲しみを肥やしに変えて―立てよ!農民。

3巻は今までと比べて物語背景が頭に入ってきているからか農業知識への比重が多かったよういに思います。そうでないと学べないのでありがたいです。慣行栽培と有機栽培、販促、戦後GHQの施策と日本の農業、など読むだけでわかりやすく学べました。ギャグの方も良田さんと先生のキャラが全面に出ています。

「のうりん 4」感想

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耕作と農、遂に結婚!?林檎はどうなっちゃうの!?農村の光と影を描き出す第4巻。

パロディは控えめで真面目な地方の農村の話がありました。耕作と農の家族のことにも触れています。特に地方と都会の間で起きている諸事情が内容として書かれていたと思います。地方再生がメディアにも取り上げるような流れの中で起きている社会的な問題点を表現しているような形です。仕事、家族、地元、など。最後の耕作の言葉には少し心を動かされました。

「のうりん 5」感想

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現代動物調教研究同好会―通称『どうちょけん』。それは私、良田胡蝶が新たに創部した、人と家畜の心を通わせるための部活である。…そんな私の前に立ちはだかる黒い影!飛騨高山のライバル校、過激な動物愛護団体、そして…謎のサングラスの男!貴様は―!?人は虚無の畜産にぬくもりを見つけられるか。

本巻は畜産がメインでした。牛です。良田さんと黒毛和牛の品評会などがあり、読み終えると少しだけ詳しくなったような気になれます。後半は畜産における生命倫理・価値観について触れていて今までよりも深くて重い内容だったと思います。難しい問題だけど避けては通れない大切なことなので考えさせられました。畜産農家だけでなく獣医やペットなどの生き物に関わる仕事の大変さも書かれています。生産者の真剣さがとても伝わる巻でした。

「のうりん 6」感想

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最後の寮生来襲! グローカルな規模で超展開する愛と有機の農業高校ストーリー、全世界激震の第六弾! ――日本よ、これが農業だ。

本巻は内容紹介通り、国際社会と農業について触れています。TPP、政治経済、安全保障、食糧政策、日系移民といった突っ込んだテーマがありました。グローバリズムに良し悪しと農業界の現状ということです。最終的には農業に携わる人や田舎に来る人たちの価値観を挙げた上で、主人公の耕作が自分の進む道を決断しました。農業従事者に限らず、経済に携わる全てに人にとって必要な素養が詰まった巻だと思います。大森さんのリア充狩りもあります。

「のうりん 7」感想

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ボクの名前は群雲りく。宇宙一かわいいスーパーアイドルだにゃん?…けど、ボクのことを宇宙一だってまだ認めてない連中もいる。あの女―草壁ゆかが宇宙一かわいいって信じてるヤツらだ。どっかの田舎の農業高校に引っ込んだアイツの存在は、ボクにとって超目障りにゃ!!弱ってる今がチャンス。ちょうど撮影で沖縄に行くタイミングと、あいつの学校の修学旅行が重なった。農業高校ラブコメディーなのに農業しない!?掟破りの第7巻、南の島を舞台に弾けろ!恋愛バトル!!

沖縄に収穫旅行に行く話でした。恋愛ドタバタ劇が多かった巻でしたが、農業高校生ならではの視点があって勉強になりました。サトウキビを齧ってみたくなりました。女子風呂の覗きは昔やろうと試みたことはありましたが、そういうことも昔の遺産となり今やると立派な大問題になって新聞に掲載される健全な世の中になりましたね。たまには旅行に行って外の世界に触れることで自分のアイデンティティーが固まっていくのですね。

「のうりん 8」感想

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乳酸菌とってるぅ?おひさしぶり。バイオ鈴木よぉん。はぁ…修学旅行楽しかったわぁ…と、特に、畑くんと花園くんの濃厚な絡みが…腐、腐腐腐…。さあ!次は緑園祭よぉ!私たち四天農を筆頭に、五つの学科が秋の大祭に向けて準備を進める田茂農林。みんなとっても楽しそう…けれどその裏側では、巨大な歪が生まれ始めていたのぉ!うふふ。どうやら私たちの強すぎる農力が、この街によくないものを引き寄せてしまったようねぇ…?四天農最大の危機!襲いかかる強大な力に、立ち向かえ!最強の農業高校生たち!!地湧き巨乳躍る激闘の第8巻!!

緑園祭までの準備段階での出来事が書かれた巻。ギャグではホモネタが後を引いています。林科のバトルでは少し間延びした感があったけれど、後半ではマネー金上の意外な一面を見ることができました。そこでの流通の問題で、モノを届けるだけでなく人が繋がる場所を提供するという考えに共感しました。都会でも田舎でも効率化一本でいくのではなく、人が平和に集まってワイワイできる幸せは人生に必要だと思います。調べてみたらメロンをブラジャーで受けているのはイギリスの人が本当にやっていたようです。水耕栽培ならではの技術的な一面も勉強になりました。

「のうりん 9」感想

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忙しい忙しい。…あ、どうも。木下林檎です。農業高校生やってます。今はもうすぐ始まる緑園祭の準備で大忙しです。この学校に来て半年たちました。自分がどれだけ変われたのか、それはわからないけど…毎日がすごく楽しいです。このままずっと、耕作たちとこの学校で―えっ!?あ、あなたは…どうしてここに…!?いやっ!帰りたくなんてない!!林檎を連れ戻しに東京から訪れた最強の相手を前に、田茂農林に集いし仲間たちが立ち上がる!懐かしいキャラクター総出演で農業高校の本質に迫る、友情と祝祭の第9巻!これぞ史上最大の農林一揆!!

緑園祭の巻でした。農業高校の学園祭は一般の学校と違って実用的に売れる商品が多いので、商売っ気も刺激されて参加者にも活気ある祭りになるようですね。確かに行く方としては新鮮な食べ物と非日常が味わえるエンタメとして都合が良いと思います。でも学校なのでやりすぎると市場破壊にもなりそう。農業高校に対してあまり良い感情を持っていない世代があるという話がありました。時代の流れの中での偏見だと思います。同じようなことが仕事観や人生観において、自分も上の世代から圧力を受けたことがありますが、自分に対してまっすぐで素直な心で行動することが大切だと学べる巻でもありました。

「のうりん10」感想

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今日はみなさんに、とっっっても残念なご報告があります。わたし、戸次菜摘は―結婚します!!聖夜に起きた奇跡と農業の物語、将来へと繋がる第10巻!

主に卒業後の仕事についての巻でした。農業高校生がインターンシップや大学見学を通じて自分の将来を考える中で、仕事への考え方や農業を取り巻く現実の理解を深めていきます。農業高校生のほとんどが農業をしないようです。独立しようと思うと初期投資や経営ノウハウなどがないと難しいようです。脱サラの新規就農でも同じような環境なのでしょう。かといって研修やアルバイトだけだと家族の生活ができない。そんな現状があれども、自分の将来を考えて夢を探すのは自分しかできない、ということを考えさせられました。

「のうりん 11」感想

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シリーズ最大の衝撃!あのラブリーなマスコットに秘められた謎が明かされる、驚天動地の第11巻!!

若旦那の秘密がメインのように紹介されているけれど、実際は品種改良や種の話がメインだと思います。品種改良の歴史、地域に合った品種を個人で改良した話、ホームセンターで売っている種苗のネーミングなど、種にかけるアツい思いが詰まった巻でした。話の展開としては今までの中でも淡々とした感じでしたが、最後にまさかのどんでん返しがありました。

「のうりん 12」感想

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林檎です。この巻は、今までわたしたちが色んな場所で活躍してきた記録をまとめた短編集です。でも単に再収録しただけじゃありません。ベッキー先生が作った理不尽なボードゲームに巻き込まれる『現実ゲーム』はドラマCD版から大幅に加筆修整されてるし、みんなでサッカーを頑張る『農林サッカー』もネット公開版からサッカーネタが大幅にアップデートされています。それに、アニメパッケージ特典の短編も完全収録したほか、流行の食べ物ラノベに挑戦した書き下ろし短編「農業めし」も収録しています。古いようで新しい、それが農業です。もぎたての瑞々しい短編を、どうぞ召し上がれ!

短編集の巻ということで物語は一旦ストップして楽しむ作品になっています。岐阜のサッカー、群上おどりなど、調べて行ってみたくなるような短編もありました。農業を題材にしているからか作者の食べ物を表現する文章が上手くてお腹空いてきます。作品が売れてくるとアニメなどの他の媒体での物語も書くことになるようになるのですね。

「のうりん 13」感想

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俺の名前は過真鳥継。岐阜県の農業高校で寮暮らしをしている。同じ寮生の木下林檎が姿を消し、親友の畑耕作がショックを受けると思ったんだが…その耕作が、次期生徒会長に立候補すると言い出した。ちょっと驚いたが、俺も農も賛成だ。耕作が前向きに日常を取り戻そうとするなら、協力するに決まっている。だが、そんな日常を震撼させる事態が発生!なに!?『バレンタイン終了のお知らせ』だと!?こんなことをするのは…あの先生(ひと)しかいない!!遂にあの巨乳が眼鏡に告白!?変わりゆく季節の中で、誰もが大切な決断を下す第13巻!

進展の多い巻でした。これまでは曖昧な恋愛のネタが定番でしたがそれが一つ実を結びます。みんなに幸せになって欲しいと思う反面、選ばなければいけないこともあるということですね。本心に素直になれるかどうかが人生を謳歌する鍵になると教えられたような気がします。継が言っていたことの中で、努力して目標を達成することができても心のどこかが満たされない、というような言葉があったけれど、それを解決する原因は人や自分の気持ちに目を向けることなのかもしれませんね。ついに次が最終巻のようです。耕作の恋がどうなるのか楽しみです。