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Gokigen.com

伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

「脱・限界集落株式会社」感想

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限界集落と言われ、過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難だった止村は、東京からきた多岐川優の活躍で、なんとか窮地を脱した。あれから四年。麓にはショッピングモールができるなど、止村は活況が続いている。そこへ麓の町の駅前開発計画がもちあがり、世論は二分される。その争いは多岐川家の夫婦間にもおよび、美穂は家を飛び出し、住民投票での劣勢が予想される側である駅前商店街保存に奮闘する。現状維持か、都市開発なのか。日本のそこかしこで直面している問題に切り込む地域活性エンタテインメント、待望の続編。

学ぶことの多い続編で小説としても完成度の高いストーリーだと感じました。ミクロでは個人としての立ち回り方、マクロでは資本主義に対する考え方まで、身近に照らし合わせて考えられる小説でした。世代間の考え方の違いも表されていて妙に現実感がありました。本書での大資本と地元の対立は、国内の小都市だけでなく形を変えて世界中で起きていることでもあると思います。自分だけなくお互いの考え方を調和させた付き合いをしていかないといけないですね。