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Gokigen.com

伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

「となりの革命農家」感想

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慣行農業が主流のY県大沼村で、有機農業を始めた木村春菜と小原和也。ひそかに惹かれ合う若いふたりは、山奥で暮らすテツジンなる謎のじーさんのもとで修行し、本当に美味い野菜をつくることについに成功。一方、農業生産法人アグリコジャパンの部長で、村中で美人と評判の上田理保子は近代農業で大沼村を再生させようと、アグリパークなる計画を立てていた。経営効率の悪い有機農業を理解できなかった理保子は、春菜と和也の作った野菜の味に感動する。近代農業と古き良き農業、共存共栄への道が拓かれていく―。挑戦することへの興奮を教えてくれる著者渾身の長編小説。

自然に選別された強い個体を残していく有機農法の考え方と、均一に食べられるようにする慣行農法の考え方。どっちかではなく良い所取りで両立させる方法を考えさせられる作品。農業というよりは利権絡みのストーリーがメイン。

農業に関わる人の生き方として、金銭的裕福さよりも自然と調和したライフスタイル自体が幸せな人、農業を事業として捉えビジネスチャンスを伺う人、集落や国全体のことを考えて動く人、など様々。そんな中で、自然に身をまかせる仙人や同居するボケ始めたおばあさんの言葉が、生きていく上での大事な考え方を示唆しています。

農地開発における大企業と政治家のマネーロンダリング、そこに考えて関わるグレーな怪しい人達の暴力など、綺麗ごとだけではない話も含まれています。

他の同じ著者の本でも、お年寄りが陰で大活躍する話、利権絡みで苦労する話、があるので、実際にご自身が苦労された経験があるのではないかと思います。