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Gokigen.com

伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

「カエルの楽園」感想

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最大の悲劇は、良心的な愚かさによってもたらされる。

ベストセラー作家が全力で挑んだ、衝撃の問題作。

安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、豊かで平和な国「ナパージュ」に辿り着く。
そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守って暮らしていた。
だがある日、平穏な国を揺るがす大事件が起こる――。

著者自らが「私の最高傑作」と断言。
大衆社会の本質を衝いた、G・オーウェル以来の寓話的「警世の書」。

 日本の安保に対しての警鐘としての一面もあるのではないでしょうか。憲法9条が三戒に例えられているような気がします。三戒の内容自体は素晴らしいものなのは間違いなけれども、非常事態に現実を直視せず宗教のようにひたすら守り続けることが果たして良いのだろうか。またそれを回避するにはどうすればよいのか、を考えさせてくれる一冊だと思います。

そして何よりも最後に良い思いをしたカエルがいかに利己的であったか、裏で糸を引いていると組織があったか。それになぜ気付かないかったのか憤りすら感じたと同時に、大衆扇動というもの怖さを感じることができました。