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Gokigen.com

伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

「秒速5センチメートル」感想

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「桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートル」いつも大切なことを教えてくれた明里、そんな彼女を守ろうとした貴樹。小学校で出会った2人は中学で離ればなれになり、それぞれの恋心と魂は彷徨を続けていく―。劇場アニメーション『秒速5センチメートル』では語られなかった彼らの心象風景を、新海誠監督みずからが繊細な筆致で小説化。1人の少年を軸に描かれる、3つの連作短編を収録する。

転校をするときに別れの大きな悲しみを経験してしまい、次の場所では傷つかないように人と距離をつめることがなかったり、離れていても文通などで繋がれたとしてもそれは長く続かず現実に追われて自然消滅してしまう。そんな出会いと別れ繰り返していくうちに、傷つかないように人との距離感をつめすぎないことが合理的な処世術となり、その後も生活にもそれを引きずっていく。そうこうしている間に時は流れてそれぞれに家庭ができていって自分が取り残される切なさ。両想いであっても社会環境によって叶わなくなる切なさ。大人になってみると誰しもが一つや二つはそんなことがあるのではないでしょうか。