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Gokigen.com

伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

歩の手筋「初手!歩くんの進軍」

「初手!歩くんの進軍」とは、文字通りに初手に歩くんを1つ前のマスに進める一手です。将棋ではまず最初に飛車や角といった遠距離爆撃ができる兵器を有効活用するために、まず付属の歩くんを前進させることが多いです。

 

一番多いのが初手▲7六歩(図1)で、角の利きを通すために歩くんが律儀に道を開けます。するとレーザービームのような角の眼光が相手陣地に突き刺さることになります。

これは居飛車と振り飛車の両方の作戦ができる便利な初手で、とりあえず生ビール、とりあえず枝豆、とりあえず学校は卒業しておくか、といったように、とりあえず初手▲7六歩とすることで、今後の展開に含みを持たせて考えることができます。相手の出方、社会情勢、家庭事情によっても後から身の振り方を変更することができます。

f:id:Cp7N2Rdr:20170416145950p:plain(図1)

 

次に多いのは初手▲2六歩(図2)です。飛車先の歩くんを前進させる一手で「私は居飛車でいくわよ!」と高らかに宣言し、作戦を明示している行動でもあります。振り飛車党がこの手を採用することはほぼありません。相手の角頭の弱点を目指して進撃していく能動的な一手でもあり、新入社員に好まれる積極的な姿勢を示しています。それゆえにこの初手を指すと相手から「この人は振り飛車はやらない真っすぐでわかりやすいタイプの人なんですね」と認識されることもありますが、それが吉と出るか凶とでるかはその後の付き合い方次第なので、これは参考程度の表面的な情報にすぎません。

f:id:Cp7N2Rdr:20170416151011p:plain(図2)

 

上記のどちらかの初手を選んだ後は、相手も同じようにどちらかの歩くんを一歩前のマスに前進させることが多いのが一般的な行動です。それからお互いの戦型や進路など、人としての付き合い方が徐々に決まっていくことになります。

有段者やプロの初手でもほとんどが上記二つのどちらかになる場合が多いので、どちらかが優れているということはないようです。個性の違う二人の人間をむやみやたらに比べてコンプレックスを生み出す相対的価値観ではなく、それぞれの個性を活かして長所を伸ばすことで世の中を豊かにしようとする絶対的価値観を持っていれば大丈夫です。

あとは自分の好みとそのときの気分に合わせて初手を選んでいけばよいのではないかと思います。