読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Gokigen.com

伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

「太陽の塔」感想

f:id:Cp7N2Rdr:20170423174505p:plain

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。

喫茶店で読んでいて急に面白い表現を発見してしまい、すぐ隣に綺麗な女の子がいるのに吹き出しそうになった。実は危険な書物かもしれない。

簡単に言うと、大学生の日常をおもしろおかしく皮肉たっぷりに書いた話、だと思います。読者にも似たような体験があれば思い返しながら読めるでしょう。どちらかというと、一貫性を持たせた作品というよりも、発想や妄想を詰め込んだ作品なのかもしれません。妄想はファンタジーなのですね。日常のほとんどは頭の中で起こっていると気付かされます。最後の文章を見てみると、うまくいったのかうまくいかなかったのか、どっちともとれるような文章でした。何回か読めば答えが掴めるのか、それとも答えはない曖昧な感じなのか、それはわかりません。