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Gokigen.com

伸びきった下着のゴムのように緩慢でくだらないブログ

「新釈 走れメロス 他四篇」感想

 

あの名作が京都の街によみがえる!? 「真の友情」を示すため、古都を全力で逃走する21世紀の大学生(「走れメロス」)。恋人の助言で書いた小説で一躍人気作家となった男の悲哀(「桜の森の満開の下」)。――馬鹿馬鹿しくも美しい、青春の求道者たちの行き着く末は? 誰もが一度は読んでいる名篇を、新世代を代表する大人気著者が、敬意を込めて全く新しく生まれかわらせた、日本一愉快な短編集。

名作文学に構成を似せて自分なりの物語を作ったものでした。話が微妙に交差していて同じ登場人物が出てきます。読みやすい文体でした。

孤高の学生文学者、ドMの映画製作、一筋縄でいかない友情劇、何を信じて書けばいいのか悩んで振り回される作家、賑やかさの中を孤独に佇む人、と個性豊かな人物が出てきます。

最初の話で、突き詰めれば世界は言葉と数学でできているから言葉は世界であり世界は言葉である、みたいなことを言っている人がいてなるほどなと思いました。